一般社団法人 日本インドア・グリーン協会
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植生誌
このコーナーは、(社)日本インドアグリーン協会員で東京グリーンサービス事業協同組合理事長の田中耕次氏が、熱帯・亜熱帯を巡り執筆された『熱帯植物巡礼』−室内植物の原産地を訪ねて−から抜粋したものです。
植生誌バックナンバー
■第一回 マダガスカル島(2)
 首都のアタナナリーボは、かってメリナ族のイメリナ王朝が栄えていた。今でも丘を中心とする一帯は旧王宮やその時代の古いレンガ造りの家が並んでいる。町の中心部の丘の麗には、上野の不忍池ぐらいのラックアヌシ池があり、ほとりに独立記念碑、池を巡る並木はジャカランダ(Jacaranda)で紫色の花盛り。おそらくフランス植民地時代に植えられたものであろう。樹高は20から30m、樹齢は100年ぐらいと見た。ノウゼンカズラ科ジャカランダ属は、南米原生の半落葉高木で約50種がある。花期でも葉がついているものをよく見かけるが、ここは1300mの高地で、冬は落葉する。今は春、花だけが見事に枯れ木を彩っている。

ジャカランダ
ジャカランダ Jacaranda

チンバササ動植物園
 ここは日比谷公園ほどの広さである。正門から園内に入る通路は狭く、右側は池で仕切られている。池の周囲にはマダガスカルの固有種ティフォノドルム(Typhonodorum lindleyanum)の群落がある。全体にはクワズイモににているが、バナナ状の偽茎は高さ2mにもなり、大きな長い矢尻形の葉を含めると3mになる。
 公園には自然林も残され、高木類はタマリンド、カリアンドラ、人工的にはアラウカリアなどだが、日本のヤチダモ(トネリコ属植物)に似た高木が、総状に翼果をたわわに垂らせている。それも1,2本でなく数十本の単位である。 池の中央には島があり、高さ10m以上のタコノキの仲間が沢山の気根を垂らし鎮座していた。これは島の固有種Pndanus Princepsで、三角錐の樹形が優雅なことからプリンケプス(最も気品のある、の意)の種小名がつけられたもので、一見すると針葉樹のように見える。 ヤマドリヤシ(Chrysalidocarpus lutescens)の大株があり、これもこの島の固有種である。ほかにトックリヤシ、トックリヤシモドキ、ミエミツヤシ、ハナキリン、パキポディウム、ドラセナ・コンシナ、マダガスカルジャスミン、ニチニチソウ、タビビトノキ、カランコエ類、ミドリノタイコ(ウリ科多肉植物)、多肉ユーフォルビァなど多くの種類が植えられていた。

つづく

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