■第二回 マレー半島(2)
この国立公園は、入山料が10マレーシアドル、カメラ1台が10マレーシアドルを徴収される。管理棟と各コテージはタハン川とテンベリン川の合流三角地帯にあり、陸上交通が効かない場所では、川は重要な交通網であり、合流点はさしずめ銀座4丁目の交差点というところで、前日の午前6時半に家を出て、ここまで1日と10時間の長い旅でもあった。管理事務所を中心としたリゾートは、庭園がよく手入れされ、ノシバの刈り込み掃除も毎朝行なわれている。樹木も豊富に植栽されているが、花や果実の季節から外れているため、その派手さはない。ここはマンゴー(Mangifera
indica)の原生地の1つで、他にウママンゴー(M.foetida)、ケマンガ(M.kemanga)、ランジュ(M.lagenifera)、ニオイマンゴー(M.odorata)など、野生種は10種類以上あり、果実の少ない時期では、樹木を見てもこれらを同定することはむずかしい。
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ゾウコンニャク
Amorphophallus campanulatus
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